【発明の名称】携帯式ガスバーナ |
【氏名又は名称】ユニバーサルトレーディング株式会社
以下公報の一部を抜粋
【請求項1】
バーナヘッドが空燃混合管に連設されていること、および、液化ガス燃料容器からバルブブロックを介して上記空燃混合管内に流入する燃料ガスと、一次空気流入口から上記空燃混合管内に流入する空気とが、混合気となって当該空燃混合管から上記バーナヘッド内に上向きに噴出されるものであること、および、そのバーナヘッドの外周側位置に五徳が配設されていることを前提とする携帯式ガスバーナにおいて、上記の五徳が前記のバーナヘッドに取着された五徳連結具と、当該五徳連結具の取着連枢部を放射状配置で抱被して上下方向へ折畳み自在となるよう連枢した複数の五徳受承腕とを具備し、当該五徳受承腕の使用時には、その基端側ピンが、前記五徳連結具の横向スリットにおける基端縁部に係嵌されると共に、五徳受承腕の先端上位側係止部が、五徳連結具の上縁側被係止部に係嵌して五徳受承腕を横向状態に位置決め自在であり、五徳受承腕の不使用時には、上記五徳受承腕の先端側を上動することで、前記の先端上位側係止部を五徳連結具の上縁側被係止部から離脱した状態で五徳受承腕を引出し、これにより前記基端側ピンを前同横向スリットの先端縁部に向け移動可能とし、かつ当該状態の五徳受承腕が基端側ピンを中心として回動降下自在なるよう、五徳受承腕の折返し載置端縁部における基端側にあって、抱被された五徳連結具の先端上位角隅部が侵入可能なスリットを欠設し、これにより当該五徳受承腕が五徳連結具の取着連枢部における外側部に被嵌されて、垂下状態に折畳み保持できるものであることを特徴とする携帯式ガスバーナ。
【従来の技術】
既知のこの種ガスバーナとしては金属板に多数の小炎孔を穿設することで形成されていたことから、これら小炎孔の全開口断面積は、どうしても、それほど大きくすることができず、このため燃料ガスに対して多くの一次空気を混入し過ぎると、小炎孔から噴出する混合気の噴出によって炎が吹き飛んでしまうことになる。このため上記した一次空気の流入量は制御して、バーナヘッドの外側から二次空気を取り込む必要を余儀なくされ、この結果どうしても当該バーナヘッドを大型化しなければならず、このため携帯に不都合であるに拘わらず、大幅な小形化が不可能となっていた。
上記の如き欠陥を解消するため、図13に示す如き携帯ガスバーナ(特開平11-230513)が提案されており、これによるときは液化ガス燃料容器aからバルブブロックbを介して空燃混合管c内へ流入する燃料ガスdと、空燃混合管c内へ一次空気流入口eからの空気fとによる混合気gが、空燃混合管cに連設したバーナヘッドh内へ上向きに噴出されるよう構成され、さらにこのバーナヘッドhを抱持するようにして五徳iが配設されている。そして当該バーナヘッドhを空燃混合管cの上端部に連結した風防筒jと、この風防筒jの内部に配設した金属繊維製バーナエレメントkとにより形成し、これが空燃混合管cの混合気噴出口mに対して直交状態となるよう配設されている。
そして上記した金属繊維製バーナエレメントkなるものは、その外部露呈面全体にわたって多数の微細炎孔を形成することができることから、混合気gの噴出圧力が減少し、この結果一次空気流入口eからの空気fを多量に流入させて混合気gの流量を増大させても、炎が飛んでしまうといった欠陥が解消されることとなる。従ってバーナヘッドhの外周側箇所から取り込む二次空気量の削減が可能となり、風防筒jを小径化することができることから、携帯式バーナの小形化が可能となる利点を有している。
しかし上記の従来例によるときは、混合気噴出口mに対し直交状となるよう上記の金属繊維製バーナエレメントkが横設されたものであることから、小形化されているだけ金属繊維製バーナエレメントkの全表面積も小さくなり、かつ微細炎孔の総数についても満足すべきものとはなっておらず、従って充分な火力を発揮し得るとは言い難い。
【課題を解決するための手段】
本発明は、バーナヘッドが空燃混合管に連設されていること、および、液化ガス燃料容器からバルブブロックを介して上記空燃混合管内に流入する燃料ガスと、一次空気流入口から上記空燃混合管内に流入する空気とが、混合気となって当該空燃混合管から上記バーナヘッド内に上向きに噴出されるものであること、および、そのバーナヘッドの外周側位置に五徳が配設されていることを前提とする携帯式ガスバーナにおいて、上記の五徳が前記のバーナヘッドに取着された五徳連結具と、当該五徳連結具の取着連枢部を放射状配置で抱被して上下方向へ折畳み自在となるよう連枢した複数の五徳受承腕とを具備し、当該五徳受承腕の使用時には、その基端側ピンが、前記五徳連結具の横向スリットにおける基端縁部に係嵌されると共に、五徳受承腕の先端上位側係止部が、五徳連結具の上縁側被係止部に係嵌して五徳受承腕を横向状態に位置決め自在であり、五徳受承腕の不使用時には、上記五徳受承腕の先端側を上動することで、前記の先端上位側係止部を五徳連結具の上縁側被係止部から離脱した状態で五徳受承腕を引出し、これにより前記基端側ピンを前同横向スリットの先端縁部に向け移動可能とし、かつ当該状態の五徳受承腕が基端側ピンを中心として回動降下自在なるよう、五徳受承腕の折返し載置端縁部における基端側にあって、抱被された五徳連結具の先端上位角隅部が侵入可能なスリットを欠設し、これにより当該五徳受承腕が五徳連結具の取着連枢部における外側部に被嵌されて、垂下状態に折畳み保持できるものであることを特徴とする。
【発明の実施の形態】
本発明の携帯式ガスバーナについて、はじめ、図1~図3を参照して説明する。図3と前掲従来例の説示内容から理解される通り液化ガス燃料容器1からバルブロック2を介して空燃混合管3内へ流入する燃料ガスGと、上記の空燃混合管3内へ一次空気流入口3aからの空気Aとによる混合気MGが、同上空燃混合管3に連設されたバーナヘッド4内へ上向きに噴出されると共に、このバーナヘッド4の外周側位置に配設された五徳7を具有している既知の携帯式ガスバーナの改良に係るものである。本発明では上記のバーナヘッド4の構成に特徴を有するものであって、空燃混合管3よりも太く、図示例では円形に形成された基板部4aと、この基板部4aから上向きにして、かつ先細りとなるよう傾斜して連設されている複数、すなわち図示例では四つの支脚部4bと、これら支脚部4bの上端にあって連設されて、上記した基板部4aと平行状に配設された天板部4cとによって、裁頭円錐状となるよう形成された骨組体4Aを具有している。
上記骨組体4Aにあって、その基板部4aと支脚部4bおよび天板部4cとによって複数、すなわち図示例では4個の傾斜窓口4dが画成されることとなり、当該傾斜窓口4dは焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5の内設によって閉成されているのである。ここで、図1、図2の実施態様により当該バーナヘッド4について、さらに詳記すると骨組体4Aにおける基板部4aが、支脚具4bに連設されて分断状態となるよう形成された複数の被覆帯部4eと、図1(B)により理解される通り、空燃混合管3の上端部に連通して固着された底周板部4fと、その外周から立設した周立板部4gとからなる基底皿状部4hとからなり、当該基底皿状部4hに前記の被嵌帯部4eを内嵌固着することで構成されている。
また前記の焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5として図1(B)に例示されているものは、ステンレス鋼等を用いた焼結メタルファイバー製多炎孔体5aを笠状に形成して、これを骨組体4Aに内嵌しており、従って傾斜窓口4dを閉成していると共に、天板部4cの裏側にも当接するようにし、さらに当該焼結メタルファイバー製多炎孔体5aの内側から、これまた笠状に形成した金網5bを嵌合することで形成するようにしている。これに対し図2(A)における実施態様は、環状の焼結メタルファイバー製多炎孔体5aの嵌合で斜傾窓口4dを閉成し、これに上記した笠状の金網5bを嵌合してあるので、天板部4cの裏面には金網5bが直接押当しており、またこの際金網5bを採択せずに焼結メタルファイバー製多炎孔体5aだけで、焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5を形成することもできる。
上記のバーナヘッド4を用いるようにすることで、図13の従来例の如く単に金属繊維バーナエレメントを平面的に配設だけのものに比し、焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5が、笠形の骨組体4Aにおける支脚部4bを除いた傾斜窓口4dにわたる広い周側面に施されていることから、外形は可成り小さいものであっても、格段に多数の微細炎孔をもったバーナヘッド4とすることができる。しかも、一次空気流入口3aからの流入空気Aを充分に供給しても消炎状態となることなく、また二次空気の供給も充分に行い得ることから火力の強い炎を得ることができ、支脚部4bによって複数の傾斜窓口4dが分断されているので、一つの傾斜窓口4dにあって消炎現象が生じたとしても、これか隣装の傾斜窓口4dにおける発炎状況に対して不都合な影響を派生させる心配がない。なお、上記の説明内容にもある通り、焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5が、焼結メタルファイバー製多炎孔体5aと金網5bとにより形成されていてもよいことを内容としていると共に、さらにこの焼結メタルファイバー製多炎孔体5aが、焼結金属繊維束による織物とか、焼結金属繊維を絡めたウエブで形成されていてもよいことを明示している。ここで上述した焼結メタルファイバー製多炎孔体5aには、既知の如くステンレス繊維からなるステンレスファイバーマット等を使用することが望ましいが、これは当該金属ファイバーの酸化に伴って表面層が次第に崩落することも知られていることから、ステンレスファイバーマットの表面に多孔質セラミック層を接合することにより、高耐熱性を保有すべきことも提案されている。
つぎに図1(B)を参照して説明すると、ここに例示されたものには以下の内容が付加されている。すなわち、既説のバーナヘッド4内における上位側にあって、空燃混合管から上向きに流出の混合気MGが、前説の傾斜窓口4dを閉成して内設の焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5に向けて変向されるようにした回流用面6を形成するのである。このため図1(A)にあっては、前記天板部4cの中央にあって取着用螺筒6aを貫装固設し、上記した回流用面6として下向きである回流用凹面6bを採択し、これが止螺子6cを取着用螺筒6aに螺着することにより形成されるようにしてある。図中、取着用螺筒6aの上端部に固定螺子6dにより固着されているのは、後述する五徳7を設けるための五徳用取着金具6eを示している。
本発明のこの携帯用ガスバーナによるときは、空燃混合管3から上向きに流出して来る混合気MGを、強制的に外周側の焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメント5に向けて変向することになるので、前記の作用に加え、一層燃焼効率が助勢され高出力で安定した炎の継続を保証することになる。上記の回流用面6については回流用凹面6bを採択するようにしてもよい。これについては、また、図2(B)に例示する通り、図1(B)の部材を反転し止螺子6cを取着用螺筒6aに螺着することで回流用凸面6fを形成するようにしても、回流用凹面6bの場合と同等の作用を発揮させることができる。
【発明の効果】
本発明に係る携帯式ガスバーナは、焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメントを骨組体における傾斜窓口に張装内設するようにしたので、極めて多数の微細な炎孔を自蔵する焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメントが、側方へ向けて大形化することなしに広面積にわたり配設され得ることとなり、この結果、従来例に比し極めて多数の炎孔を保有させ、一時的流入空気の増量により消炎状態が生ずるといったことも解消することができる。さらに、複数の傾斜窓口は支脚部によって画成されていることから、風防筒などを設けなくとも、消炎状態が隣装の傾斜窓口における焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメントにまで伝播してしまうことなく、従って消炎消失といったことを確実に阻止することができる。このほか、焼結メタルファイバー製多炎孔バーナエレメントとしても望ましいものを備えているものである。
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ストーブ本体はMSR-WLからなんとSIGG-FIRE-JETに変わりましたが
火力を上げる為に、空燃比率の調整をするとその問題に突き当たります。
どうも一次側の空気とのミキシングがうまくいってない様子なので
この特許文章を興味深く拝見しております。
燃料を変えるとそう言った現象が起きるなんて構造的ではと思っていました。
やればやるほど課題が難題になる気がして・・・
全文が長いので省略してるので必要であればメールで送りますよ。
いやほんとそうですね・・・96年ころから細々とやっていたので、もう
干支が戻っちゃいます。
ミキシングの調整タブのついたFIRE-JETがやりやすいと思ったのですが、なかなかねぇ。。。現在火が飛ばない状態で400ccをボイルするのに8分掛かります。 まぁガソリンの半分以下の熱量ですから贅沢は言えませんが、MSR-XGKでアルコールいれて本調子のときには5分程度
を記録した(但しもの凄くウルサイ)ことを考えると、先を諦める訳にはいきませんよね。
この文章を参考に少し自分なりに改良?しました。週末に実験ですが
炎の様子を見るために夜じゃないとダメなんですね。
季節もいいしどうせなら皆様と河原でワイワイ飲みながらやりたい処です。
あっすいませんが 全文メールで下さい。
天候や気温で待てる範囲ならOK
>季節もいいしどうせなら皆様と河原でワイワイ飲みながらやりたい処です。
あっ、それも良いですね。
炎が見えるように夜が良いけどやばいかな?
メール送りました。